早すぎです

ライブドア社長、堀江氏が逮捕されました。私は、某有名政治系ブログの間違いを指摘しようと思っていたのですが、あっさりと結論が出てしまいました。

しかし、せっかく考えたのですからそのまま書きたいと思います。
訂正等をしなければ、某有名政治系ブログでは堀江氏は金曜日に逮捕されることになっていたようです。

私の予想では、明日の金曜日の夕刻に地検は堀江貴文を逮捕する。
特捜部の捜査の本当の狙いは証券取引法違反ではなくて脱税容疑だろう。日中だと証券市場に与える衝撃が大きい。金曜夜の逮捕なら市場への影響が小さくて済む。宮内亮治熊谷史人も同時だろう。港陽監査法人の代表も含まれる。もし明日金曜日の逮捕がなければ逮捕は翌週金曜日に行われる。
世に倦む日々(1月19日付)

 日付を見てもらえばわかるとおり、ライブドアの捜索は済んでいます。ライブドアへの強制捜査、株価の下落、マネックスをはじめとする証券会社の信用付けの廃止、東証のシステムダウン(まで含めるかはわからないが)のマスコミいわくのライブドアショックは既におきてしまっています。本当に堀江氏は金曜に逮捕されるのでしょうか?そして、それは市場への影響を地検が考慮してのことなのでしょうか?私はNOだと考えます。市場への影響は微小であるし、地検はそんなことを無視して逮捕するものと考えています。

 まず、理由として考えていただきたいのは、株式取引の基本です。
マネーゲームであろうが、中・長期保有の投資だろうが、“企業の業績や現状は見るが、理念や人物は見ない”のです。これは、銀行などの融資にも当てはまると思うのですが、人物や企業の理念で投資を決めるほど投資会社は資金に余裕はないのです。個人の投資家が、株主優待であったり、自分の好きな企業だからという理由で投資する以外は、社長の人柄なんかで投資は行わないのです。そんな投資を行っていたら…そんな投資をしている人は、詐欺に遭いにきているのではないかと思えます。つまり、会社が強制捜査にあえば株は下がりますが、社長がその後(その前であれば企業の業務やイメージに影響があるので別の話)逮捕されても市場は冷静ではないかと考えます。

 もし、明日株価の下落があるのであれば、NYの市場の影響が続いていると考えるほうがよほど自然です。ライブドア自体が上場廃止になったり、他の企業の疑惑が出てこない限りは市場は冷静だと思われます。
 堀江氏は株取引自体で名を馳せた人ではないので(実際には株で稼いでいるが、印象としてはタレント的であり、トレーダーのイメージはないと思っています)彼が逮捕されたぐらいでこの前ほどの株取引になる銘柄がありません。これも私が堀江氏が逮捕された場合に市場におきる影響が微小と考える理由です。

 そして地検ですが、ライブドア強制捜査に入る時に市場のことなど考えない形であったのに、社長を捕まえるときに市場のことなど考えるでしょうか?そんなことを考えていれば、強制捜査自体が金曜にあったでしょうし、金曜につかまるのがわかっていれば身に覚えのある人は海外に逃げるでしょう。そんな手の内を晒すようなことはしないはずです。逆に、確証がつき次第、事情聴取、逮捕となっていくでしょう。もしかしたら早朝逮捕などということになるかもしれません。


 ということを書いていたのですが、気がついたら事情聴取も逮捕も起きていました。
 昨日、フジテレビの夜10時からの情報バラエティで爆笑問題の太田氏が「ライブドアの株を買った人はホリエモンの理念に投資したんだろ!」云々と言っていました。上記に示しましたが、そんなことは普通はしません。もし、社長の理念や会社の考えに投資をするのであれば、普通はそれを支援者・後援者もしくはパトロンと呼びます。粉飾決済は、株を買おうとする人が参考にする有価証券報告書が嘘だったということであり、だからこそ正常な株取引が出来ないということであり、犯罪なのです。パトロンだったら気にしないでしょうけど…


 私の認識違い等があればどんどんご指摘ください。

 取り留めのないエントリになりました。最近こんなのが多いです。それでは